ども、しーつんです。
現在私は白を基調にしたメインPCのカスタム真っ最中な訳ですが

黒、多くない?
という事で自分で塗装出来そうなパーツは塗装してしまおうという魂胆です。
CPUクーラーはRyzen9 3900Xに付属していたリテールクーラーですが、本格水冷化に伴い換装予定なので無視。
主に先日、ASUS X570 PRIME PROから換装したマザーボード「GYGABYTE X570 AORUS XTREME」が真っ黒なマザーボードなので取り外して塗装出来そうな所は塗装していきたいな~といった感じです。


目次
塗装パーツの選定
マザーボード上のパーツはVRMやチップセットの放熱にも関係しているので塗装には注意が必要です。
私の場合はグラフィックボードをブラケットとライザーケーブルで縦置きする予定なのでマザーボードの下半分はどの道隠れます。なので上半分の内冷却にあまり影響の無さそうな部分を塗装したいと思います。

ぱっと見、赤枠内で囲った部分があまり冷却面への影響もなく取り外して塗装できそうな雰囲気です。
それと今はCPUクーラーと干渉するので取り外しているグラフィックボード縦置き用のブラケットも黒いので塗装していきます。

こちらはネジ穴が塗料で埋まらないようにだけ気を付けて塗装すれば問題は無さそうです。
使用する塗料

今回使用する塗料は素人でも比較的扱いやすい(らしい)スプレー缶タイプです。
左から順に
- AZ(エーゼット) RP-3 ラバーペイント マットホワイト ZEQUE(マザーボードパーツ用ラバーペイント)
- 染めQ プライマー スプレー ミッチャクロン マルチ(ブラケット用下塗りプライヤー)
- ホルツ 下塗り塗料 プラサフ ホワイト(ブラケット用プラサフ)
- アサヒペン 高耐久ラッカースプレー 白(ブラケット用上塗り)
- アサヒペン 高耐久ラッカースプレー つや消しクリヤ(ブラケット用仕上げ)
となっています。

脱脂には99工房のシリコンオフを使用。
マザーボードパーツ用の塗料には塗って剥がせるというラバーペイントのスプレーをチョイス。なので各種下塗り材は無しでいきます。
このラバーペイントはマザーボードそのものの塗装にも持って来いらしいけどマザーボード上の金属色まで染めてしまうのは嫌だったので今回はやりませんでした。
ブラケット用には剥がせなくても別にいいので一般的なアクリルラッカースプレーですね。耐水ペーパー(紙やすり)で下地処理も行います。

全体的にマットな白に仕上げたかった為こんな感じになりました。先に言っておくとマザーボードパーツ用に選択したラバーペイントは完全に失敗でした。ラバーペイントが失敗だったというよりは剥がして元の状態に戻せる事を優先した結果、下地処理・下塗り等無しで素のままの黒に対して白を吹き付ける事になったのが失敗の要因です。
マザーボードパーツの取り外し
マザーボードパーツを塗装するにはマザーボードからパーツを取り外さなければなりませんので取り外していきます。

まずはI/Oパネルカバーから。こいつはどうやら裏側からネジで固定されているみたいです。

X570 AORUS XTREMEはマザーボードの背面がバックプレートで覆われているのでまずはバックプレートを取り外します。

バックプレート上の全てのビスを取り外すとバックプレートを取り外す事が出来ました。
マザーボード基板のVRM部分の裏面とバックプレートの間には放熱シートが貼り付けてあってバックプレートを剥がす時にちょっと力を入れて剥がしてやる必要がありました。

I/Oパネルカバーを取り外す為にそれっぽいビスを二ヵ所取り外しましたがI/Oパネルカバーが外せませんでした。
再度I/Oパネルカバーの裏面周辺を見てみるとどうにもこのスペーサーも取り外す必要がありそうです。

先ほどのスペーサーを取り外すとすんなりとI/Oパネルカバーが外れました。X570 AORUS XTREMEのI/OパネルカバーはRGBLEDで発光する為RGBLED用のケーブルでマザーボードと接続されています。

I/Oパネルカバーは塗装する為、カバー側のコネクタを外して取り外します。
コネクタは小さいですが、しっかりと根本を持って軽く引っ張ればすんなりと外れてくれました。
マザーボード側に残ったRGBLED用のケーブルはマスキングテープで留めておきました。
取り外したI/Oパネルカバーはこんな感じ。元の質感がかなり良いので塗装するのが勿体ない気がしてきます。
カバーは樹脂部分(土台部分)と金属部分(カバー部分)で分解する事ができ、間には薄いRGBLED用の基板が仕込まれていました。
折角ならAORUSロゴはそのままの金属色で残したいなーと思ったのでマスキングテープとカッターで養生を試みたのですが細かすぎて断念。AORUSロゴ周辺にカッターの傷が入る結果に。
というかこの時点で塗装剥がしてもどうせ傷が残るのでちゃんと下地処理してラッカー塗装すれば良かったなって思ってます。
アホですね。
あと樹脂で出来た土台部分には小さな穴が開いてました。 恐らく3Dプリンターで製造した際に出来た穴だと思います。金属部分を被せれば隠れる部分なのでどうでもいいですね。
RGBLED用の基板は取り外して両パーツの裏面、ネジ穴部分をマスキングテープで養生しておきました。
後はシリコンオフを吹いて拭き取ったら塗装準備は完了です。

次は側面に走っている一体型ヒートシンク。と言いたいところなのですが

こいつは側面からチップセットを経由してマザーボード下部まで連結している一体型ヒートシンクでした。
X570 AORUS XTREMEはこんなバカでかいヒートシンクのおかげでX570マザー唯一のファンレスを実現しているんですね~。
流石に高発熱と言われるX570チップセットの冷却性能を損なうのは忍びないので断念です。

ブロック状の部分だけカットしたアルミ板を放熱シートなんかで貼り付けるというのはアリかも知れません。
ただあまり深く被せるとATX24pinコネクタと干渉してメンテナンス性が悪くなりそうな気はします。
ブラケットの下地処理

次はブラケットとブラケットの支柱の下地処理をしていきます。

400番の耐水ペーパーで全体的にざっくりとやすりがけ。ペーパーを当てることで塗料の食いつきが良くなります。
後はシリコンオフで脱脂をしてネジ穴をいらないビスで塞いでミッチャクロン(プライマー)を吹き付け(薄く2回)。

その後白のプラサフを4回程全体に薄く吹き付け下地処理完了。
後からになりますが、もう少しプラサフをがっちり塗布しておいた方が(下地が見えなくなるくらい)上塗りが楽だったかなと。
ひっくり返したて乾かして塗ってを繰り返すので結構時間かかりました。
プラサフ塗布後は1000番の耐水ペーパーで水に濡らしながら軽く研磨しました。
これでブラケットも上塗り塗装の準備完了。
仕上がり
両パーツとも全行程完了後の仕上がりはこんな感じ。
黒地に白の塗装だったのもありますがかなり下地が透けまくって納得いくレベルに仕上げるまでまじで時間かかりました。
特に下地処理皆無でラバーペイントを使用したI/Oパネルカバー。樹脂製の土台の方がめちゃくちゃ色の乗りが悪かったです。20回程(20回以上?)塗って乾かす工程を繰り返してI/Oパネルカバーのみで400mlのスプレー缶まるまる一本使い切りました。
それだけやっても金属のカバー部分は綺麗に染まりましたが土台の樹脂部分は下地が少し透けているのか薄っすらピンクっぽい仕上がりに。

金属のカバー部分と色が全然違いますよね。
まぁこれはこれでアクセントになって良い説もありますが・・・。個人的にはあまり細かい事は気にしない性格なのでこれで良しとします。AORUSロゴがくっきり残ってくれたのが嬉しい誤算でした。
ブラケットの方は全体的に満足いく仕上がりです。底の窪みの部分があんまり色入ってませんがここはPCに組み込めば見えない部分なので気にしません。
ブラケットはまだしばらく取り付けないので保留ですが、とりあえず塗装したI/Oパネルカバーをマザーボードに取り付けてみました。
ほぼ真っ黒なマザーボードなので完全に浮いちゃってますね(笑)全然合ってません。
ケースに組み込むとこんな感じ。
やっぱり少し色浮きしてますがマザーボード単体よりは大分マシですね。
PCを起動してライティングすると色も大分馴染んで悪くない感じです。
PCパーツの塗装をしてみて
今回、初めてのスプレー缶塗装で色々調べながら材料を買って手探りで塗装しました。結果として満足度は高いのですが失敗も多くてかなりの学びがあった気がします。
特に下地処理・下塗りは超大事。塗装の難易度が全然違います。
今後はラバーペイントを使うにしても剥がせるのは諦めてちゃんと下地処理と下塗りをしないとな~って感じです。発色もかなり変わります。
今回のブラケットでやった工程だったら間違いありません。
- 耐水ペーパーで下地処理(400番とか多少粗目のやつで)
- シリコンオフで脱脂
- ミッチャクロン(プライマー)吹き付け(薄く2回ほど)
- プラサフ(プライマーサーフェサー)吹き付け(下地に合った色を使う事。グレーが万能 薄く4回以上 下地見えなくなるまでがおすすめ)
- 上塗り(とにかく薄く吹き付け 納得いくまで何回でも)
- クリア塗装(とにかく薄く吹き付け 2回程度がベスト)
こんな感じです。スプレー缶塗装はなんでもかんでもとにかく薄く複数回に分けて吹き付けるのが綺麗に仕上げるコツっぽいです。
後複数回吹き付ける時は必ず乾燥後に吹き付けてください。乾燥時間の目安は塗料に記載があります。
あと今回は冬も本番に作業をしたのですがスプレー缶での塗装は出来れば夏場の方がいいですね。冬場は乾燥時間を長く取る必要があるのでそれだけ時間がかかります。
以上。今回でスプレー缶塗装はある程度のコツを掴んだので今後も色が気に食わないパーツはガンガン塗装していきたいな~って思ってます。
PCパーツって意外と色の選択肢狭いんですよね。特に白系は・・。
気軽に始めてやってみたら思ってたより3倍くらい大変だったけどそれはそれで楽しかったのでOKです。
ではまた~。
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