【HX1200i】CORSAIRの1200wハイエンドPlatinum電源を買いました。【レビュー】

ども、しーつんです。

今回はCORSAIR製の80PLUSplatinum認証でiCUEでのモニタリング・制御に対応した1200Wハイエンド電源ユニット「HX1200i(メーカー製品ページ)」を購入したのでレビューしていこうかと思います。

メインPCの裏配線事情

このHX1200iは同CORSAIR製のRM850xを搭載しているメインPC用に購入した訳ですが、別に電源の容量が足りていなくてグレードアップしたとかそんな理由ではありません。画像を見て頂ければ分かると思うのですが裏配線がとんでもない事になってます。

メインPCの裏配線

使用しているケースがフルタワーのデュアルチャンバー構造になっているLian LiのO11Dynamic XL(メーカー製品ページ)なので一般的なPCケースよりも遥かに裏配線スペースに余裕があるのですが、それでも裏蓋は押し込まないと装着できないレベルにキュウキュウです。

CORSAIRのRGBLEDファン「LL120」を10機積んでいて、それに伴いCORSAIRのファンとRGBLEDを制御する為のCORSAIR Commander PROを2機積んでいたり、USB2.0コネクタが足りなくてNZXTの内部USB2.0増設ハブを積んでいたりと裏配線がえげつない事になる要素は満点なのですが、その中でも最も嵩張っているのがCORSAIRの白い電源ユニット「RM850x」から生えている白いスリーブが施された電源ケーブルです。

このRM850xは80PLUSゴールド認証のPC用電源ユニットとしてはかなり品質・信頼性が高く人気があるCORSAIRのRMxシリーズ。白いPCを組む為に購入しました。デフォルトで全てのケーブルに白いスリーブが施されているかなり珍しい電源ユニットで電源本体も真っ白。白い自作PCを組みたい人には持って来いな電源ユニットですが、この全てスリーブケーブルというのが曲者でした。

見た目通りかなりゴワゴワしていて取り回しは大変。それ以上に嵩張ります。ケーブル長もフルタワーケースでもかなり余裕がある程度に長いので表面をスッキリ見せようと思ったら裏配線スペースで何度か折り返す必要もあります。

まだまだカスタム予定のメインPC。できれば裏配線スペースにも余裕を持たせたいと思った為、今回、ロープロファイルのフラットケーブルを採用しているCORSAIR製の「HX1200i」を購入した訳です。

(私が所有しているのは旧世代のRM850x-White-850Wモデルです。2018年モデルはより高品質な電源ユニットに改良されていますが、シングルスリーブケーブルでは無い点に注意してください。)

HX1200iの特徴

CORSAIR HX1200i
  • 80PLUS PLATINUM認証取得 1200Wハイエンド電源ユニット
  • CORSAIR LINK&iCUEでのモニタリング・制御に対応
  • シングル・マルチレールの切り替えに対応
  • 低負荷時にファンを停止するZero RPM制御に対応
  • 140mmの大型流体軸受けファンを搭載
  • 全てのケーブルが着脱可能なフルプラグイン式
  • 全てのコンデンサに日本製105℃コンデンサを採用
  • 長期間10年保証

HX1200iレビュー

HX1200i 外箱

流石は1200Wハイエンド電源。パッケージサイズはW390mm×D150mm×H225mm、パッケージ重量は4.5kgもありかなり大きくて重いです。

外箱を開け中の緩衝材を取り外すとこんな感じ。電源本体・説明書・電源コード・ケーブル類が入ったポーチ・小物類が入っていました。

自動回転数制御対応の140mm流体軸受けファン

HX1200iの冷却ファンにはCORSAIR独自の140mm流体軸受けファンが採用されています。ATXサイズの電源ユニットとしては最大サイズのファンが搭載されていて冷却面・静音性に優れます。とはいえHX1200i大容量高効率電源ユニットであり、低負荷時にはファンが回らないゼロRPM制御なので通常使用においてはファンが回っている事をお目にかかる機会は殆どありません。なので実質無音です。

本体の重量は2.3kg。サイズはW150mm×H86mm×D200mmとなっています。

CORSAIR LINK&iCUEでのモニタリングに対応 フルプラグイン式電源

HX1200iは必要な電源ケーブルのみを本体に接続して使用できるフルプラグイン式の電源です。不要な電源ケーブルを省く事でケース内部の配線がスッキリします。

また、CORSAIRのソフトウェアCORSAIR LINK&iCUEでのモニタリング・制御に対応しています。CORSAIR LINKの後継ソフトがiCUEなので現在ではiCUEでの使用が推奨されます。(ソフトウェアでのモニタリング・制御にはマザーボードのUSB2.0コネクタに接続する必要があります。)

本体には一定の負荷がかからないと回転しないファンの状態をチェックする為に無負荷時でもファンを回転させる事ができるファンテストスイッチが搭載されています。初期不良のチェック等に有効です。

出力

HX1200iの出力は画像の通り。シングルレールとマルチレール出力をCORSAIR LINKもしくはiCUEで変更する事が出来ます。

出力に関してはハイエンド電源らしいパワーを持っているのでハイエンドなPC構成でも困る事は殆ど無さそうです。

付属品

私が今回目当てに購入したロープロファイルの電源ケーブル類とその他付属品です。柔らかい平ケーブルでかなり取り回しが楽。

フルプラグイン式のケーブルは

ATX20+4ピン電源モジュラーケーブル約71cm:1本
4+4ピンCPU補助電源モジュラーケーブル約80cm:1本
4+4ピンCPU補助電源モジュラーケーブル約65cm:1本
6+2ピンPCI-E電源 モジュラーケーブル約60㎝:4本
SATA電源 モジュラーケーブル約85㎝:2本
SATA電源 モジュラーケーブル約80㎝:2本
ペリフェラル電源モジュラーケーブル約75cm:3本
ペリフェラル電源→FDD電源変換ケーブル約10cm:2本
Corsair Link&iCUE対応USBケーブル約80cm:1本
Corsair Link Commanderケーブル約80cm:1本

総コネクタ数は

メインATX24ピン電源コネクタ:1
4+4ピン12V電源コネクタ:2
6+2ピンPCI-E電源コネクタ:8
SATA電源コネクタ:16
ペリフェラル電源コネクタ:12
FDD電源コネクタ:2(変換ケーブル使用)

となっています。

元々メインPCに積んであったRM850xと並べてサイズ感を比較してみました。

奥行きのみ2cm程大きく、その他は変わらないですね。1200W級のハイエンド電源にしてはコンパクトな部類ではないでしょうか。

一般的なミドルタワーケースであれば殆どのPCケースに積めると思いますが、購入の際は念のため搭載可能電源ユニットサイズを確認しておいた方が良いですね。

メインPCへの組み込み

検証用まな板PCで動作確認

早速メインPCに組み込みたいところではありますが、その前に念のため一度検証用のまな板PCで動作確認を行いました。

全く問題なく動作。当然ながら負荷が低すぎてファンは回りませんでしたがファンテストスイッチでファンの正常動作も確認しました。

こう見ると中々大きく見えますね・・。

メインPCへの組み込みは電源ユニットの交換だけなのでかなり簡単に終わりました。

お目当てのロープロファイルケーブルもめちゃくちゃ柔らかくて取り回しが楽で目論見通り。

そして肝心の裏配線はこちら。

よし(?)

???

かなりスッキリしましたね^^

これでいいんです。まだカスタムする予定があるのに裏配線ガッチリやるなんて非効率的です。

個人的には裏蓋がかなり楽に閉めれるようになったので満足しています。今後はロープロファイルケーブルの電源しか買いたくないですね・・。表面の見える部分に関してはどうせCableMODの延長ケーブルを使うので全く問題無しです。

【カスタムケーブル】CableModで注文した延長ケーブルが届いたので組み込みレビュー。

そもそも白を基調にしたPCでも無ければロープロファイルのブラックケーブルは十分に質感が良くてかっこいいのでそのまま使用でもいいですね。

保証期間が10年もある1200Wのモンスター電源なので今後長い付き合いになりそうです。

iCUEでのモニタリングと制御

HX1200iの購入を決めた理由の一つがiCUEで電源のモニタリングと制御が可能というところ。私は元々CORSAIR製品を多用していてiCUEも利用していたので都合が良かったです。

早速モニタリングしてみたいと思います。

検証環境は以下の通り。

CPURyzen9 3950X
グラフィックボードRTX2080Ti HOF(補助電源8pin×3)
メモリーG.Skill Trident Z Royal 3600CL16 8GB×4
マザーボードGIGABYTE X570 AORUS XTREME(CPU電源8pin×2)
ケースファンLL120×10
HX1200i 変換効率

グラフのページでは

  • 電源ユニットの温度
  • 電源入力・出力
  • 各ボルト電圧
  • 現在の変換効率

をグラフに表示する事が出来ました。

私の環境では低負荷時(この投稿を書きながら計測・chromeタブ10個程開いてます。)で

  • 電源ユニット温度:37.5℃(室温23℃)
  • 電源入力:230w前後
  • 電源出力:210w前後
  • 変換効率は91%~92%で推移

といった感じでした。電源の変換効率は負荷が低すぎる時はあまり高くない傾向にありますが、低負荷時で90%overは圧巻です。

電源ユニットのファンは初期設定のままですが回転していないので0RPMですね。電源ユニットの温度は37.5℃で余裕なので230W程度の負荷ではファンは一切回転しないようです。

OCCTで負荷をかけてみました。データサイズ大で約3分程。

結果は

  • 温度36℃
  • 電源入力350w
  • 電源出力325w
  • 効率93%

となりました。

温度は負荷がかかってファンが回った事で低負荷時より低くなっていますね。まぁファンが回ったと言っても500RPM程度なのでかなりゆるゆる。無音です。

変換効率は93%まで上がっています。優秀。

私のメインPCは一般的にはハイエンドと呼ばれる部類の構成だとは思いますがこの1200w電源では高負荷時でも最大容量の1/3も使い切らないみたいです。完全にオーバースペックですね~。

ファン制御のカスタム

パフォーマンスタブではHX1200iのファン制御をカスタムする事が出来ます。

私はゼロRPM制御が好きなのでデフォルトで使用しています。

出力レール変更

iCUEウインドウ上部の設定タブからHX1200iを選択する事でシングルレール出力・マルチレール出力を変更する事が出来ます。

デフォルトではマルチレールでしたが私はシングルレールに変更しました。ただウルトラハイエンド構成でもない限りはマルチレール出力でも全く問題ないかと思われます。

iCUEで表示・設定できる項目は以上です。かなり分かりやすくて使いやすくていい感じです。

HX1200iレビューまとめ

HX1200iの良い点

〇ハイエンド構成でも余力たっぷりな1200w

〇高効率80PLUSplatinum認証

〇全てのコンデンサに信頼性の高い日本製を使用

〇フルプラグイン式フラットケーブルで取り回しが楽・配線スッキリ

〇CORSAIR LINK&iCUEでのモニタリング・制御が便利

〇140mmファンのゼロRPM制御で静音性抜群(ほぼ無音)。高負荷時でも500RPMのゆるゆる回転

〇超長期10年保証

HX1200iのイマイチな点

×ハイエンド電源なので大きくて重い

×CORSAIR LINK&iCUEでのモニタリング・制御をするには内部USB2.0コネクタに空きが必要

×ミドル・ローエンド電源と比べて値段が高い

×グラフィックボード1枚の構成ではオーバースペック気味

こんなところでしょうか。はっきり言って安心と信頼のCORSAIR電源なので悪いと言える悪い点は無いです。品質は高く、同シリーズ内でも容量の選択肢は幅広くあります。(HXシリーズだけでも750~1200wまで)用途にあった容量を選択すれば間違いないと思います。

値段に納得出来るのであればおすすめ出来る電源ユニットです。

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