【まな板PC】PCパーツの検証環境を作ってみた。

事の発端

はいどうもしーつんです。

突然ですが、自作PC界隈では「PCが生えてくる」という不思議な出来事が起こるみたいです。

ハハ、そんなまさか。

デデーン(効果音

生えました。

なんでこんな事になるのかって言うと自作PCであれこれパーツをとっかえひっかえしていると余ってくるんですよね。パーツが。それこそもう一台PCが組めてしまう程に。

この検証用に組んだまな板PCもパーツは全て古いPCの流用品や余り物。実質0円です。

まな板PCって?

一般的にPCと言えばPCケースに入っている物ですが、パーツをとっかえひっかえ交換したかったりする場合はPCケースに内臓せず、剥き出しのまま使う場合があり、そういったPCをまな板PCと呼称します。(平置きの様がまな板のように見えなくもない為)

また、そもそも「PCケースなんていらねぇよ」勢も一定数存在します。

まな板PCのメリットは兎にも角にもパーツ交換やメンテナンスが楽という事。(勿論組むのも楽)窒息ケースなどに入れるよりも熱が籠らないので比較的冷えやすいという点です。後はPCケース代がかからないというのもありますね。

逆にデメリットはPCが直に埃を被る。ケースに入れるよりはうるさい。(ケースにもよる)見栄え。など。

タダで自作PCが組めるならそりゃ組みますよねって話です。

ただし私の場合は現在動かしてるPCがメインとサブ。つまりこの検証用のまな板PCで3台目になってしまいます。

どうしたら有効活用できるかな?と考えた結果がこの検証用のまな板PCです。

ちょっとまな板PCに憧れていたというのもありますが(笑)

検証用まな板PCのスペック

以下スペックです。

マザーボードASUS X570 PRIME PRO/CSM(メーカー製品ページ
CPUAMD Ryzen9 3900X (メーカー製品ページ
GPUASUS GeForce GTX1050 Ti OC 4GB Edtn (メーカー製品ページ
メモリCORSAIR DDR4-3200MHz VENGEANCE RGB PRO 32GB C16 [16GB×2枚] (メーカー製品ページ
CPUクーラーCORSAIR H100i RGB PLATINUM SE V2 (メーカー製品ページ
ストレージSamsung SSD 1TB 970 EVO Plus M.2 Type2280 (メーカー製品ページ
電源Silverstone 80plusGOLD 750W SST-ST75F-GS V2 (メーカー製品ページ
ベンチ台STREACOM BC1 Open Benchtable Silver (メーカー製品ページ

ほぼ最小動作構成ですね~。0円にしてはかなりハイスペックなPCになってしまいました。

グラボ的にハイエンドなゲームや高FPSゲームは厳しそうですが、軽めのゲームなら問題なく遊べそうです。動画編集なんかは全く問題なくこなしそうですね。

ただこの750W電源ではASUS X570 PRIME PRO/CSMのCPU補助電源8+4ピンに対してCPU電源のケーブルが一本足りないのでつい先日メインPCの電源換装時に撤去したCORSAIR RM850xに交換するかも知れません。(一応このままでも使えますが)

中でもおすすめはベンチ台の「 STREACOM BC1 Open Benchtable Silver 」です。

STREACOM BC1 Open Benchtable Silver
組み立て前

組み立て前は板状になっていて必要な物を板から取り外して組み立てます。

お値段は少々張りますが(購入時税込19,580円)、アルミ削り出しでかなり質感が良く高級感があります。

アルミボディなので見た目の割には軽いですが重量はそこそこあります。

全体的に施工精度が高く、ボディに付いてるパーツを取り外して組み上げていくとちゃんと考えられてるなぁって関心する部分が多かったです。

マザーボードはMicro-ATX~XL-ATXまで幅広く対応しているのでまな板PCを組んでみたい方は是非。

検証機材

更に、検証用としてはPC本体だけでは不足していますね。

ということでこちら

検証機材

モバイルモニター、騒音計、サーモカメラは購入品。キーボードとマウスは流用品です。

それぞれ簡単に紹介します。

cocopar15.6インチモバイルモニター

cocopar 15.6インチ モバイルモニター

cocoparという聞いた事も無いようなメーカーの15.6インチモバイルモニターです。所謂中華の激安品ですね。購入時約1,8000円でした。

中華製品とは言えアルミボディで質感が良く、動作も問題ありません。付属品も必要十分なのでコスパはかなりのものだと思います。

解像度は1920×1080のフルHDで一番の決め手だったのがノングレア(非光沢)のIPS液晶であることが明記されていた点。こういった中華のモバイルモニターは商品画像が非光沢っぽかったり、レビューで非光沢液晶が届いたという人が居ても実際に注文してみると光沢液晶だったり非光沢液晶だったり製造ロットによってまちまちな事が多いので注意が必要です。私が探した時はこの製品が唯一タイトルに非光沢IPS液晶だと明記されていた為これにしました。

画質や色は特に良くも悪くもなく。

ただし内臓スピーカーの音質はダイソーの100円スピーカーレベルなのでそのままでは使い物になりません。私は検証用なので必要ありませんが、動画や音楽、ゲームを楽しむ予定であれば別途イヤホンやスピーカーを用意するのが無難です。

付属品でモニターカバー兼スタンドが付いていてそのままモニターを立てて利用する事が出来ます。

また、HDMIとUSBtypeCでの映像出力にも対応している為、グラフィックボード、もしくはオンボードの映像出力がUSBtypeCに対応していればUSBtypeC一本で映像・音声の出力。モニターへの給電が可能です。

個人的には希望通りの物が比較的安価に手に入ったので満足しています。

Meterk 騒音計

Meterk 騒音計

かなり安価(購入時約2,000円)でシンプルな騒音計です。

電源ONの状態で対象に近づけるだけで騒音値がモニターに表示され続けます。

PCと接続してグラフが作れる専用ソフトのある少し割高な騒音計なんかもありますが、単に騒音値の視覚化が出来れば良かったので安物にしました。

FLIR ONE Pro 19200画素(サーモカメラ)

iPhone/iPad用 FLIR ONE Pro 19200画素

サーモカメラは有名なFLIRのスマホに接続してサーモグラフィーの画像や動画が取れる便利な物にしました。

これは予想の5倍ぐらい高額で購入時約4,5000円もしました。

機能としては全く文句無し。

FLIR ONE Pro サーマル画像

熱画像と共に温度表示出来るのがいいですよね~。

また、スマホ接続タイプなのでそのまま動画を撮影する事も可能。優秀です。

スマホ接続タイプのサーモカメラはいくつかのメーカーが販売していますが、FLIR製は独自機能のMSX(スーパーファインコントラスト機能)で熱画像でない通常の映像と重ね合わせて輪郭を強調する機能が搭載されています。

一般的なサーモカメラでは右の画像の様に物体の輪郭は表示されません。

些細な差ではありますが輪郭が表示されている方がなにかと分かりやすいかなと思います。

VicTsing ゲーミングキーボード

VicTsing ゲーミングキーボード

所謂中華製のコンパクトゲーミングキーボード。

以前、サブPC用にテンキーレスのコンパクトキーボードが欲しくて購入した物です。(購入時約3,200円)

激安中華品の割にかなりずっしりと重く、質感は悪くありません。

青軸のメカニカルキーボードで打鍵感は気持ちよく、打鍵音はかなり大きいです。

LEDはプリセットから光らせ方を選択する事ができますが、どれも光り方がうざくてオフにしています。発光パターンもあまり多くなく、発色も綺麗ではありません。

サブPCで利用していてゲームには使っていないのでゲーミング性能は分かりませんが、92キーロールオーバーらしいのでゲーム用途でも困ることは無いと思います。

安価に青軸のテンキーレスキーボードが欲しいのであればおすすめの商品です。

Microsoft SideWinder Mouse

Microsoft SideWinder Mouse

5~10年前に家電量販店で購入した初めてのゲーミングマウス。

超高耐久ゲーミングデバイスとして有名なMicrosoftのSideWinderシリーズの初代ですね。まだバリバリ動きます。

当時、同じSideWinderシリーズ初代のキーボードも同時購入したのですが、そちらは場所も取るので廃棄してしまいました。

当時はかなり優秀なデバイスでしたが今となってはわざわざ購入する理由は無いですね。

各種ベンチマーク

今回作成した検証用まな板で簡単に各種ベンチマークの結果を取ってみました。

OCCT

OCCT

まずはシステム全体に強い負荷をかけるOCCTでストレステストから。10分間実行してみました。

エラーは出ないもののクーラーに240mm簡易水冷を使用している3900Xが84℃まで発熱しています。第三世代Ryzenの中では何故か上位の3950Xよりも発熱すると噂の3900X。流石です。

OCCT中、表面から見て最も発熱していたのはVRM周りでした。60℃は中々ですね。エアフローが無いのもそうですが、CPU補助電源が足りていないのも原因かも? まぁ60℃程度なら許容の範囲内ですね。

簡易水冷のラジエーターもそこそこ発熱していてしっかり熱交換が行われているのが分かります。

アイドル時とOCCT実行中の高負荷時にシステム全体の騒音値を測定しました。

何故かアイドル時の方が若干騒音値が高いという良く分からない結果に。いやよく見たらアイドル時の方が若干グラフィックボードの近くで測定しているっぽいのでその辺の誤差でしょうか。

どちらにしてもまな板PCの割にほぼ無音でかなり静かではあります。

CINEBENCH R20

Ryzen9 3900X CINEBENCH R20

定番のCPUパワーをスコア化できるCINEBENCH R20でCPUパワーを測定してみました。マルチスレッドの測定で7026でした。

参考までに私のメイン機に積んである一つ上位の3950Xは8836。サブ機に積んであるCore i9 9900kは4812でした。

第三世代Ryzenが登場するまではメインストリーム向けのCPUで最上位に君臨していた同価格帯である8コア16スレッドのi9 9900kに大差を付ける圧巻の性能です。流石は12コア24スレッドの第三世代Ryzen。

ゲーミングにおいて重要とされるシングルスレッドの性能も3900Xはi9 9900kと同等以上というベンチ結果もあります。

これには昨今のRyzen旋風も頷けますね。

FF XVベンチ

ゲーミング性能を測定するFF XVのベンチ結果はこの通り。フルHD軽量品質でやっと「やや快適」とボロボロです。

FPS値もフルHD軽量品質で60FPSがやっとといったところでしょうか。完全にグラフィックボードが足を引っ張っている結果ですね。1050Tiでは重めなゲームを快適に遊ぶのは厳しいようです。

FF XVベンチ中のグラフィックボードの発熱

まな板PCなのでグラフィックボードは熱が籠らず良く冷えますね。高負荷時で52℃なら何の不満もありません。性能には不満がありますが・・。

FF XVベンチ中の騒音値

負荷がかかりグラフィックボードのファンがフルパワーで回るのでアイドル時と比べてやや音が出ていますね。 それでも十分静かです。優秀。

現在サブPCから撤去した「コイル鳴きするRTX2080」が余っているので自分で修理に挑戦する予定です。

成功したらこの検証用まな板PCに積もうかなって考えてます。修理の様子もブログ、もしくはYouTubeに投稿する予定なので興味のある方は是非~。

それでは今回は検証用まな板PCと検証機器の紹介でした。それでは。

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